VWとシーメンス、V2Xプロジェクトで協力

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は4日、独電機大手のシーメンスと車両とデジタル交通インフラの情報伝達による交通環境の改善に関するプロジェクトで協力すると発表した。V2X(車車間、路車間)通信技術の無線通信規格WLANp(ITS‐G5)を基盤とした実証試験をVW本社のあるドイツのヴォルフスブルクで実施する。

同プロジェクトでは、交通信号機10基がWLANp(ITS‐G5)を介して信号機の色が変わる間隔の情報を周辺に発信する。これにより、不要なブレーキや加速が回避され、交通の流れが円滑になる。また、ヴォルフスブルクの交差点2カ所にセンサーを設置し、歩行者や自転車の位置などの情報を車両に伝達することで、交差点での事故を回避し、安全性向上に役立てる。

交通インフラにセンサーを設置するシステムは、スマートフォンの位置データに比べ、より精度の高い情報を車両に伝達することができる。また、スマートフォンを活用する場合は個人情報の保護が問題視される可能性があるが、センサーではそのような問題がない利点もある。

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