独ダイムラー、燃料電池のモジュラーシステム開発

独自動車大手のダイムラーは、グループのさまざまな車両タイプに投入可能な燃料電池のモジュラーシステムを開発している。同社の電気駆動装置の開発責任者であるヨッヘン・ヘルマン氏が独業界紙『オートモビルボッヘ』(10月15日発行)に明らかにした。新開発するモジュールは、2022年の市場投入を計画しており、最初は電動バス「eシタロ」に搭載する予定。

ヘルマン氏は『オートモビルボッヘ』紙に対し、「市場投入までに、さまざまな大きさへの対応性(スケーラビリティ)とコストをさらに大幅に改善することが課題だ」と語っている。

ダイムラー初の燃料電池搭載車は、燃料電池と車載電池を組み合わせたプラグインハイブリッド車のSUV「GLC Fセル」。同モデルは、水素燃料の充填に加え、車載電池を充電することができる。航続距離は約480キロメートルで、リチウムイオン電池だけで約50キロメートルを走行することができる。『オートモビルボッヘ』紙によると、「GLC Fセル」は価格が高すぎるため販売はせず、当初はドイツと日本の大都市の顧客にレンタルする。ドイツでのレンタル料金は月799ユーロとなる。

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