DMG Mori―ポーランド工場の拡張・デジタル化工事完了―

DMG森精機の独子会社DMG Mori(ビーレフェルト)は18日、ポーランド中部プレシェフにある「FAMOT」工場の拡張・近代化を完了し、開所式を行ったと発表した。投資額は約80億円。工作機械の生産能力を増強したほか、生産工程のデジタル化を進めて産業IoT(インダストリー4.0)の実証工場へと発展させた。

総面積を2万平方メートルから5万平方メートルへと拡張した。このうち製造・組立エリアに2万1,000平方メートルを割り当て、需要が増えている5軸加工機の組立・加工能力を増強。またデジタル技術を活用して生産計画や段取り、製造、モニタリング、保全情報などの各段階をシームレスにつなぐ管理体制を構築した。

FAMOTは1877年創業の金属加工機械メーカーで、1999年にDMG Moriの傘下に入った。DMG森精機の5軸マシニングセンタ「CMXシリーズ」やターニングセンタ「CLXシリーズ」を製造。工作機械用の大型鋳物部品などを他の生産拠点に供給する欧州最重要拠点のひとつともなっている。

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