トヨタ、ポーランド工場でハイブリッド用トランスアクスルの生産開始

トヨタ自動車は10月30日、トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ポーランド(TMMP)のヴァウブジフ工場でハイブリッドパワートレインの構成部品であるトランスアクスルの生産ラインが稼働したと発表した。同工場で生産するのは、4世代目のハイブリッド用トランスアクスルで、アジア以外では初めて、日本以外では2カ所目の生産拠点となる。同部品は主に、「カローラ・ハイブリッド」と「C‐HRハイブリッド」に搭載する予定。

ヴァウブジフ工場での生産開始は、新しいハイブリッド技術やトヨタの次世代プラットフォーム「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー(TNGA)」の導入に向けた取り組みの第1フェーズに位置づけられる。また、欧州統括会社であるトヨタ・モーター・ヨーロッパ(TME)のヨハン・ファン・ゼイル取締役社長兼最高経営責任者(CEO)は、欧州におけるハイブリッド車の販売好調により、ハイブリッド部品の現地生産の拡大が可能になった、と説明している。

欧州で生産するハイブリッド車にはこれまで、日本で生産したハイブリッド用トランスアクスルを搭載していたが、TMMPに移管する。ヴァウブジフ工場では、ハイブリッド用トランスアクスルの生産により、約600人の新規雇用を予定している。

トヨタ自動車は、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)などの電動車の世界販売を2030年までに550万台以上とする目標を掲げている。うち、ゼロエミッション車であるEV・FCVは、合わせて100万台以上を目指している。

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