SLMソリューションズ、業績予想を下方修正

独3Dプリンターメーカー(金属パウダー積層造形機)のSLMソリューションズは1日、今年の業績予想を下方修正したと発表した。

期初に売上高を1億1,500万~1億2,500万ユーロと予想していたが、9,000万~1億ユーロに下方修正した。営業利益(EBITDA)率も当初の11~13%から1桁台にとどまるとした。今回の業績下方修正を受けてウヴェ・ベーガーハウゼン社長が辞意を表明したことから、2日の同社の株価は16%下落した。

今回の下方修正の背景には、アジア企業向けのレーザー造形機20基の出荷が遅れていることがある。部品製造に使用する機材が顧客により破損されたことから、出荷は2019年以降になる見通しという。

SLMは2017年、売上高で8,250万ユーロを達成した一方、最終的には370万ユーロの赤字を計上した。2016年に米電機大手のゼネラル・エレクトリックによる買収計画がとん挫したことも経営を圧迫していた。

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