ロシア第2位のガス会社ノバテクが、ドイツのバルト海沿岸の港湾都市ロストックに液化天然ガス(LNG)ターミナルを建設する。ベルギーの天然ガスインフラ運営会社フラクシスとの合弁会社が事業母体となり、先ごろ現地の港湾会社と用地のリース契約を交わした。
合弁会社はガスターミナルの出資者として設計から建設、資金調達、運営まで一手に行う。ターミナルのLNG年間受入能力は30万トン。ノバテクが現在サンクトペテルブルク近郊のヴィソツク港に建設中の天然ガス液化プラントから供給を受ける予定だ。
ノバテクは天然ガス世界最大手を目指し、2030年までに年間生産量を7,000万トンに引き上げる計画だ。同時に販売チャネルの多様化に取り組み、ニッチ市場や特殊顧客層の拡大を視野に入れ、中小規模のLNGターミナルの建設にも力を入れている。船舶や自動車の代替燃料としてのLNG普及にも期待する。