仏大手銀行のソシエテ・ジェネラルは5日、ポーランド子会社のユーロバンクをポルトガル商業銀行(BCP)傘下のバンク・ミレニアムに売却することで合意したと発表した。取引額は18億3,000万ズロチ(約550億円)。2019年上期の売却手続き完了を予定している。
ユーロバンクは資産額140億ズロチで、国内17位の銀行。ソシエテ・ジェネラルは大きな成長、他の事業との相乗効果を見込めない事業を手放し、中核事業に経営資源を集中する戦略の一環として、ユーロバンクの売却を決めた。これによってリスク資産は20億ユーロ減り、中核的自己資本比率は0.08ポイント上昇するという。
ソシエテ・ジェネラルは8月、同戦略に沿ってブルガリア、アルバニアの事業をハンガリーのOTP銀行に売却すると発表したばかり。中東欧での事業が一段と縮小することになる。