市場調査大手GfKが26日発表したドイツ消費者景況感指数の11月向け予測値は10.6となり、10月の確定値(10.6)と同水準を保った。景気と所得の見通しはやや悪化したものの、高額商品の購入意欲が上昇へと転じ、差し引きで変化がなかった。
景気の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)は8.1ポイント減の19.0となり、3カ月ぶりに落ち込んだ。長年の平均であるゼロをなおも大きく上回っていることから、景気に対する消費者の感触は良好だ。
所得の見通しに関する10月の指数(同)も3.5ポイント減の54.4へと下落したものの、水準自体は極めて高い。雇用の安定と所得の拡大が背景にある。
高額商品の購入意欲に関する10月の指数(同)は3.0ポイント増の55.9となり、4カ月ぶりに上昇した。GfKは「消費者は通商摩擦やブレグジットといった国外のリスク要因に影響されることなく支出に前向きな姿勢を保っているもようだ」との見方を示した。