がん研究支援へ、メルクが米ソフト会社と合弁

製薬大手の独メルクは19日、米国のソフト会社パランティア・テクノロジーズと共同で合弁会社を設立する計画を明らかにした。科学者や研究機関のがん研究を加速させることが狙い。出資比率や出資額は明らかにしていない。

シントロピーという名の新会社を設立する。本社所在地は米ボストンとなる見通し。

研究機関は莫大な量の研究データを生み出しているが、それらのデータは各研究機関の内部にとどまり、外部の研究者はアクセスできないことが多い。シントロピーはこうしたデータを利用できるようにするプラットホームを提供。研究者は同プラットホーム上で出所の異なる様々なデータを構造化し分析できることから、研究開発を従来よりも迅速に推し進められるようになる。研究者・研究所間のデータ交換ではセキュリティと透明性が確保されるという。

上部へスクロール