BMWが車載電池の生産をタイで委託

自動車大手の独BMWは28日、タイでの車載電池生産を独自動車部品大手のドラクスルマイヤーに委託することを明らかにした。ドラクスラーから調達するリチウムイオン電池パックを自社のプラグインハイブリッド車(PHV)に搭載。東南アジア市場に出荷する。

タイ中部のラヨーン県にあるBMW完成車工場の近くに電池パック工場を開設する。投資額は両社合わせて4億バーツ(約14億円)で、来年半ばから生産を開始する。同工場で生産した電池パックはBMWの完成車工場でセダン「5シリーズ」「7シリーズ」とSUV「X5」のPHVモデルに搭載される。

BMWは電池パック生産のノウハウを提供するとともに、ドラクスラーの現地社員に対し自社のドイツ工場で研修を施す。また、電池パック工場の稼働開始期に自社の技術者を同工場に派遣して支援を行う。

電池パックに用いるリチウムイオン電池は外部から調達する。調達先は明らかにしていない。ドイツと中国の工場で生産するBMWの電動車には中国の車載電池大手、寧徳時代新能源科技(CATL)のセルを使用することが決まっている。

BMWはラヨーン工場で新たなPHVモデルを生産するために7億バーツ(約24億円)を投資することも明らかにした。

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