スウェーデンの商用車大手ボルボの金融事業部門ボルボ・フィナンシャル・サービス(VFS)は6日、モビリティやフィンテック分野の起業家に向けたプログラム「iLabX」を立ち上げたと発表した。起業家たちにイノベーションを生み出す機会を提供し、将来の成長につながる革新的なソリューション開発を支援する。
「iLabX」では、(1)顧客の利便性向上(2)次世代の交通課題(3)デジタル化によるビジネスの高度化(4)金融サービスの変化を見据えた事業予測――の4部門でエントリーを受け付ける。
具体的にはそれぞれ、(1)消費者がボルボのモデルや部品を購入したり、金融を含む各種サービスを利用しやすくする(2)自動化や電動化、コネクティビティへの取り組み強化と、所有またはシェアなどを通じて車をより身近なものにするプラットフォームや商品の開発(3)事業の進め方をデジタル化により向上させる(4)10~20年後の金融サービス業界を予測し、自社のビジネスモデルや資本状況などについて仮説を立てる――が目的となる。
エントリーの締め切りは12月2日。各部門の最終選考者15名は米国ノースカロライナ州にあるVFSの施設での研究開発イベントに招待される。