独化学大手のBASFは11月6日、投資子会社BASFベンチャー・キャピタルが3Dプリンター技術の開発および3Dプリンターの販売・サービスを展開する中国のPrismlab(本社:上海)に出資すると発表した。BASFベンチャー・キャピタルが中国企業に直接、資本参加するのは今回が初めてとなる。
Prismlabは、光で樹脂を硬化させて造形する光造形技術分野で特許を持つ。液晶ディスプレー(LCD)を光源に使用したSLA(ステレオリソグラフィ)方式の技術で、造形速度を落とさずに精細な構造の造形物を低コストで生産することができる。同社の技術は、例えば、靴や家具など、比較的大きくて強度のある造形物の製造に活用することができるという。
Prismlabは、3Dプリンター技術の開発に加え、3Dプリンターの販売・サービスを事業とする。同社が販売する3Dプリンターは例えば、歯の矯正器具や、医学用の解剖模型の製造などに使用されている。