独自動車部品大手のコンチネンタルは11月9日、自動運転に対する世界のドライバーの意識を調査した「コンチネンタル・モビリティ・スタディ2018」を公表した。
それによると、ドイツ人ドライバーの3分の2がストレスの多い交通渋滞や高速道路の工事現場では自動運転機能を利用したいと回答した。特に31~45歳の層や都市周辺に住むドライバーに好意的な意見が多かった。一方、自動運転に不安を持っているとしたドライバーは2013年調査の48%から57%に9ポイント増加した。不安が増した背景には、米国で発生したテスト走行の事故があると見られる。
今回の調査結果についてコンチネンタルのエルマー・デーゲンハルト社長は、自動車業界は自動運転の開発が革命のように一瞬にして進むものではないことを消費者に丁寧に説明する必要があると語り、自動運転機能への理解が増せば容認意見も多くなるとの見解を示した。2013年の前回調査では、自動ブレーキや車線維持など運転アシスト機能を実際に利用したことのあるドライバーは自動運転に対して好意的な意見を持っていた。
一方、米国、中国、日本においてはこの5年間で自動運転を容認する意見が増加していることも分かった。米国ではドライバーの50%(13年:41%)が容認するとしたほか、中国で89%(13年:79%)、日本でも68%(13年:61%)が受け入れるとしている。