ホースクランプ(ホースバンド)やケーブルタイ(結束バンド)を製造する独ノルマ・グループは15日、複数の中国商用車メーカーから大型受注を獲得したと発表した。トラック向け尿素SCR用ヒーティングホースシステム(UTS)と排気管固定金具「AccuLock」を供給する。契約期間は2019年7月から2025年の6年間となり、年30万台のディーゼル商用車にUTSを供給する。
両製品の搭載によりトラックが排気する窒素酸化物(NOx)を大幅に削減でき、2020年から中国で施行される新排出規制「China 6」に対応できるようになる。UTSは尿素液(アドブルー)を触媒システムSCRに適切に注入する高度なヒーティングホース。「AccuLock」は排気管向けに特化して開発された固定金具で、配管漏れがきわめて少ないのが特徴。
今回受注した製品はノルマ・グループの中国の青島と常州にある工場で生産する。中国にはこのほか無錫と紹興にも工場がある。