ベラルーシの国営商用車メーカーMAZと中国の自動車部品製造会社ウェイチャイ・パワーが設立した合弁企業「MAZウェイチャイ」はこのほど、ミンスク近郊の工業団地「グレートストーン」にエンジン工場を開設した。現地のBelTA通信によると、同工場はトラック、多目的車(UV)、バス用エンジンを完全ノックダウン方式(CKD)で生産する。
新工場では欧州の排出ガス規制である「ユーロ5」と「ユーロ6」に適合したエンジンを生産する。当初の年産数は1万基で、2026年までに2万基まで増やすことを計画している。
グレートストーン工業団地はミンスク国際空港や主要道路に近接する。ベラルーシ経済省によると、同工業団地への進出企業には10年間の法人税免除などの優遇措置が適用される。同団地の設置計画には中国企業も参加していた。
中国国営ウェイチャイグループ(濰柴控股集団)傘下のウェイチャイ・パワーは、大型車両向けの駆動部品のほかトラック、乗用車を生産している。