化学大手の独BASFは6日、オランダのスタートアップ企業ファンダーサット(VanderSat)と精密農業分野で協業すると発表した。ファンダーサットが衛星で観測したデータをBASFのデジタル農業ソリューション「xarvio」に統合。農家に対する支援力を強化する。
ファンダーサットは2015年の設立。マイクロ波の測定を通して個々の農地の湿度と表面温度を正確に測定する技術を持っている。測定精度は農地に設置したセンサーより高いという。
ファンダーサットは全世界の農地のマイクロ波データを毎日、収集している。雲があっても測定に支障はないため、データの安定性は高い。
ファンダーサットが測定するデータをxarvioに統合すると、病害や収穫リスクをこれまでより正確に予測できるようになるため、農家は農薬散布などの決定をより適切に下せるようになる。
両社は今後、ファンダーサットのマイクロ波データを統合したxarivio の検証を世界3大陸の農地、数百カ所を対象に行う計画だ。