独コベストロ、DICとのTPU合弁を子会社化

独化学大手のコベストロは11月29日、DIC(旧:大日本インキ化学工業)との合弁会社ディーアイシー・コベストロ・ポリマー(DCP)への出資比率を現在の50%から80%に引き上げ、子会社化すると発表した。成長戦略の一環として熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)事業を強化するのが狙い。取引価格は公表しないことで合意した。2019年4~6月期の手続き完了を見込んでいる。

DCPは2000年、コベストロの元親会社であるバイエルと大日本インキ化学工業が折半出資で設立した企業。東京に本社を置き、TPUの開発、製造、輸入、販売を行っている。

DICは今後もDCPの事業に協力していく方針で、DCP製品の生産はこれまでに引き続き堺にあるDICのプラントで行う。DICは原料調達とサービス分野でもサポートする。

コベストロはTPUの世界3大メーカーの一角を占めている。米ニューマーティンズビルと台湾の彰化にTPU工場を持つ。

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