消費者景況感3カ月ぶり悪化

市場調査大手GfKが11月28日発表したドイツ消費者景況感指数の12月向け予測値は10.4となり、11月の確定値(10.6)から0.2ポイント下落した。同指数の低下は3カ月ぶり。景気と所得の見通しが悪化したことが響いた。

景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)は1.6ポイント減の17.4となり、2カ月連続で落ち込んだ。通商摩擦や英国の欧州連合(EU)離脱のほか、ドイツ経済の冷え込みが鮮明になっていることが反映された格好だ。7-9月期の国内総生産(GDP)は前期比で実質0.2%下落し、14四半期ぶりに低下した。景気の見通しに関する指数は長年の平均であるゼロをなおも大きく上回っていることから、景気に対する消費者の感触自体は悪くない。

所得の見通しに関する11月の指数(同)も4.2ポイント減の50.2となり、今年最低を記録した。エネルギー価格の上昇を背景にインフレ率が高まっていることが響いた。

高額商品の購入意欲に関する11月の指数(同)は1.6ポイント増の57.5となり、2カ月連続で上昇した。雇用の安定と所得の拡大が大きい。

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