みずほ証券が独で証券業の認可取得

みずほフィナンシャルグループは12日、中核子会社みずほ証券が独連邦金融監督庁(BaFin)から現地証券業に関する認可を取得したと発表した。英国の欧州連合(EU)離脱を見据えた措置。英法人みずほインターナショナルの子会社としてフランクフルトに設立したみずほセキュリティーズヨーロッパの営業を、2019 年3 月に予定される英のEU離脱前に開始する。

EUには金融機関が域内に拠点を構えていれば全加盟国で事業を展開できる「パスポート」制度がある。銀行や証券会社の多くはこれを活用してロンドンの拠点からEU事業を展開してきたが、英国がEUから離脱するとそれができなくなる恐れが高いことから、ロンドンで行ってきた業務の部分移管に向けて準備を進めている。

みずほ証券は英のEU離脱決定を受けて昨年7月、フランクフルトに新会社を設立する方針を打ち出していた。SMBC日興証券も同市に現地法人を設立することを独当局から認可されたと10月に発表している。

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