エネルギー大手のイノジーが利益見通し引き下げ

エネルギー大手の独イノジーは17日、2018年12月期の業績見通しを引き下げた。英販売子会社の合弁化計画がとん挫し、同子会社を非継続事業から継続事業へと転換したためで、営業利益(EBIT、調整済み)を従来予測の約27億ユーロから約26億ユーロ、純利益(調整済み)を同11億ユーロ以上から10億ユーロ以上へと下方修正した。

イノジーは昨年11月、英国の販売子会社Nパワーを現地同業SSEの一般消費者向け事業と合併することで合意した。Nパワーは赤字が続き経営の足かせとなっていたことから、合弁会社とすることで非子会社化する考えだった。

だが、英政府がその後、消費者の負担を軽減するためにエネルギー価格に上限を設定する法律を制定したことから、同合弁で成立する新会社の業績見通しが悪化。両社はこれを受けて合弁条件の見直し交渉を行ってきたものの、合意できなかったことから、合弁計画を破棄した。

イノジーはNパワーが19年12月期のEBIT(同)も約2億5,000万ユーロ押し下げると予想している。

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