Ifo経済研究所が18日発表した12月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は101.0となり、前月から1.0ポイント低下した。同指数の悪化は4カ月連続。現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数がともに4カ月続けて落ち込んでおり、クレメンス・フュスト所長は「今年はクリスマスプレゼントが貧弱だ」と述べた。
企業景況感は8月を直近のピークに悪化し続けている。特に期待指数は前月の98.7から97.3へと1.4ポイント低下。8月からの下落幅は計3.9ポイントに達した。現状判断指数は前月を0.8ポイント下回る104.7で、8月からの下落幅は2.1ポイントだった。
部門別でみると、製造業では景況感指数が大幅に落ち込んだ。期待指数が特に振るわず、2年7か月ぶりにマイナスの領域へと転落している。生産計画を下方修正する企業が多い。現状判断指数の下落幅は小さかった。
サービス業でも景況感指数が大きく低下した。現状判断と期待指数がともに落ち込んでいる。
流通業の景況感は小売業がやや悪化、卸売業がやや改善だった。
建設業の景況感指数は高水準で横ばいを保った。現状判断がやや改善。期待指数はやや低下した。