独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは6日、アルジェリア北西部のルリザンヌにある合弁工場で完成車の組み立てを開始したと発表した。「A3 スポーツバック」と「A3 リムジン」、「Q2」の3モデルをノックダウン生産する。当初の生産能力は年約3,000台。
ルリザンヌ工場は昨年7月、VWと現地の自動車販売代理店SOVACが設立した合弁会社SOVACプロダクションを通じてVWブランドの生産拠点として稼働を開始した。アウディでノックダウン生産事業を統括するペーター・ヴィル氏は「成長市場のアルジェリアで複数ブランドを生産することは当然」と言及し、「現地従業員への研修を通じ、他ブランドの生産や物流におけるシナジー効果を引き出したい」と述べた。
ルリザンヌ工場は日産台数200台。現在、VW「ポロ」「ゴルフ」「ティグアン」「パサート」「キャディ」、シュコダ「オクタビア」「ラピッド」「ファビア」、セアト「イビザ」「アローナ」「レオン」「アテカ」の各モデルを生産している。