中国第一汽車と独フォルクスワーゲン(VW)の合弁会社であるFAW-VWは、中国で来年9月に稼働させる予定の新塗装工場に独設備大手デュルの塗装ライン「RoDipR E」を導入する。
「RoDipR E」は自動車ボディを塗装する設備で、全世界で年間1,000万台以上の車が同設備により塗装されている。傾斜導入・搬出口をなくすことで塗料槽(プール)の長さを6m短縮し、エネルギーや水、塗装溶剤の節約を実現した。またボディの形や大きさに合わせて浸水角度を調節することで、塗装の仕上がりやエネルギー効率を向上させた。さらに塗装工程の最適化により、塗装中のボディへの負担も軽減できるようにした。
中国市場ではこれまで機械式の「RoDipR M」が導入されてきたが、電気式の「RoDipR E」は初めてとなる。デュルはさらに乾燥、冷却およびポリ塩化ビニル加工工程を拡張し、1時間当たりの塗装能力を65台とすることを目指している。