日立、独クノールブレムゼに商用車用パワステ事業を譲渡

日立製作所の100%子会社である日立オートモティブシステムズ(東京都千代田区)は12月7日、ドイツの商用車・鉄道車両用ブレーキ大手のクノールブレムゼに商用車用パワーステアリング事業を譲渡すると発表した。同日、株式譲渡契約を締結した。

日立オートモティブシステムズが新会社を設立し、当該事業を吸収分割した後、新会社の株式をクノールブレムゼが香港に持つ100%子会社クノールブレムゼ・アジア・パシフィックに譲渡する。

日立オートモティブシステムズの商用車用パワーステアリング事業では、小型・軽量・高出力を特徴とする油圧アシストタイプのインテグラル型パワーステアリングギアを製造・販売している。同社は当該事業の譲渡により、中核事業の強化に注力する。具体的には、乗用車向けのステアリング、ブレーキ、サスペンションなどのシャシー部品や、モーター、インバーターなどの電動化製品、外界認識センサーなどの自動運転分野などを強化していく。

クノールブレムゼは、同社のノウハウや世界的な顧客基盤を生かして商用車用パワーステアリング事業を今後さらに発展させていく。また、ブレーキとステアリングの統合制御技術など、商用車向けの先進運転支援・自動運転の技術開発に当該事業を生かしていく。

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