独自動車大手のアウディ、欧州航空機大手のエアバス、アウディの子会社である伊デザイン・エンジニアリング会社のイタルデザインが共同開発している「空飛ぶタクシー」のコンセプトモデル。自動運転の電気自動車とドローンを組み合わせており、乗客は乗り換えなしで空中と道路を移動することができる。
11月にアムステルダムで開催されたイベント「ドローン・ウィーク」では、4分の1サイズのコンセプトモデルを披露し、公共の場では初めての試験飛行を実施した。
アウディはエアバスの子会社ブーム(Voom)と共同で、2018年夏から南米でヘリコプターと自動車を組み合わせたオンデマンドの移動サービスを提供している。メキシコシティ、サンパウロで提供しているサービスでは、顧客はヘリコプターの到着地でアウディ車に乗り換えてさらに移動する。アウディは、このようなサービスを通して顧客ニーズを分析し、将来のサービスに生かしていく意向。
アウディはこのほか、ドイツのインゴルシュタット市が欧州連合(EU)プロジェクトの一環として実施している「空飛ぶタクシー」のプロジェクト「アーバン・エア・モビリティ」にも協力している。