食品・日用品大手の英・オランダ系ユニリーバは3日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)からインドの栄養補助食品・飲料事業などを買収すると発表した。買収額は38億ドル。これによって急成長するインド市場での事業基盤を強化する。
主な買収対象は、GSKのインド子会社で栄養補助食品・飲料事業を手がけるGSKコンシューマー・ヘルスケア・インディアの株式72.5%。このほか、GSKのバングラデシュ子会社なども含まれる。対象事業の年間売上高は約5億5,000万ユーロ。1年以内の買収手続き完了を見込む。
GSKコンシューマー・ヘルスケア・インディアは「ホーリックス」ブランドの栄養飲料で知られる企業。ユニリーバは同社をインド子会社のヒンドゥスタン・ユニリーバと統合する。GSKは買収代金の一部として、ヒンドゥスタン・ユニリーバ株式の約5.7%を受け取る。
GSKは製薬大手ノバルティス(スイス)から一般用医薬品の合弁事業を130億ドルで買収したばかり。今回の事業売却で得た資金は、同買収に充てる。