11月はエネルギー価格が9.3%上昇

ドイツ連邦統計局は13日、11月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が2.3%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比9.3%増と大きく上昇。エネルギーを除いたインフレ率は1.4%だった。

エネルギーでは暖房用灯油が40.7%増と大きく上昇した。自動車燃料も軽油が22.3%増、ハイオクガソリンが12.9%増と伸び率が大きい。電力は1.0%増、ガスは1.4%減だった。

食料品は1.4%増となり、上げ幅は前月の1.9%から縮小した。比較対象の昨年10月は食料品価格が高かったという事情が背景にある。上げ幅が大きかったのは野菜で、9.8%を記録。魚・海産加工品も2.5%に上った。果物は4.2%下落した。食料品とエネルギーを除いたインフレ率は1.5%だった。

エネルギー、食料品以外の物品では、ビール(5.9%増)、新聞・雑誌(4.6%増)、たばこ(3.1%増)で大きく上昇。娯楽家電と電話機はそれぞれ5.1%、3.3%下落した。

サービスは1.5%の上昇にとどまった。上昇率が大きかったのは自動車整備・修理と飲食で、それぞれ2.5%、2.1%に上った。電気通信サービスは0.7%低下した。

前月比ではエネルギーが1.8%上昇した。上げ幅は石油製品で大きく、暖房用灯油は5.9%、自動車燃料は2.8%に上った。

食料品は0.2%低下した。果物が2.1%下落。下げ幅はかんきつ類で17.3%、リンゴで6.3%に上った。バターも3.5%安くなった。

食料品以外では、宿泊サービス(1.0%減)、靴・付属品(0.5%減)、衣料品(0.4%減)などが前月を下回った。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が2.2%、前月比が0.1%で、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

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