ドイツ連邦統計局が14日発表した2018年の卸売物価指数は前年比2.7%増となり、2年連続で拡大した。石油製品が11.6%増と大幅に上昇し、全体を強く押し上げた格好。このほか、穀物・葉たばこ・種子・飼料(7.7%増)、果物・野菜・じゃがいも(7.7%増)、化学製品(5.1%増)、鉱石・金属(4.7%増)で上げ幅が大きかった。牛乳・乳製品・卵・食用油脂は2.3%増。家畜・ペットは10.8%減と大きく低下し、コーヒー・茶・カカオ・香辛料(5.1%減)とスクラップ・リサイクル材料(4.5%減)も前年を下回った。
18年12月の卸売物価指数は前年同月比2.5%増となり、上げ幅は2カ月連続で縮小した。石油製品の上昇率が前月の18.9%から10.9%に低下したことが反映された格好。上げ幅が特に大きかったのは穀物・葉たばこ・種子・飼料で、17.6%に達した。化学品(5.2%増)と果物・野菜・じゃがいも(4.6%増)も大きく上昇した。鉱石・金属は2.2%増だった。
卸売物価指数は前月比では1.2%減となり、10カ月ぶりに落ち込んだ。石油製品が8.8%下落したことが大きい。