ドイツ連邦統計局が30日発表した1月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.4%増にとどまり、インフレ率(物価の変動率)は11カ月来の低水準となった。石油価格の下落が反映された格好で、政策金融機関KfWのエコノミストは『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に「原油価格は10月以降、約3分の1低下した」と語った。
消費者物価指数は前月比では0.8%減と大きく低下した。1月は前月のクリスマスの反動で物価が落ち込みやすいという事情がある。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.7%、前月比がマイナス1.0%だった。
エネルギー価格が下落したことから、消費者の購買力は高まる見通しだ。INGのエコノミストは景気後退懸念が高まるなかで、エネルギー価格の低下はプラス材料だとの見方を示した。