ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した昨年12月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.4%減(暫定値)となり、4カ月連続で落ち込んだ。建設業の不振が足を強く引っ張った格好。製造業新規受注が振るわないうえ、企業景況感も悪化していることから、経済省は製造業の景気低迷が今後も続くとみている。
建設業の生産指数は4.1%減少した。前月割れは3カ月連続。エネルギー業は横ばいだった。
製造業は0.2%増となり4カ月ぶりに拡大へと転じた。中間財は0.4%減、消費財も0.5%減と振るわなかったものの、投資財が0.9%増えて全体を押し上げた格好。欧州連合(EU)の排ガステスト方式変更に伴い低迷していた自動車業界は7.2%増と大幅に好転した。
特殊要因による統計上のブレが小さい四半期単位の比較でみると、10-12月期(第4四半期)の鉱工業生産は前期の7-9月期(第3四半期)を実質1.5%下回った。製造業が1.3%、建設業が0.6%下落した。