アンテナ製造のカトライン、移動通信向け事業をエリクソンに売却

アンテナ大手の独カトラインは25日、主力の移動通信向けアンテナ、フィルター事業をスウェーデン通信設備大手のエリクソンに譲渡することで合意したと発表した。カトラインは事業売却を進めており、手元に残るのは衛星アンテナ事業のみとなる。エリクソンへの売却金額は非公開。当局の承認を経て売却手続きが7-9月期に完了すると見込んでいる。

移動通信向けアンテナ、フィルター事業は世界20カ所以上に拠点があり、従業員数は約4,000人に上る。エリクソンは同事業を自社のエリアネットワーク事業に統合。次世代移動通信規格(5G)事業で活用する。

カトラインは車載アンテナ子会社カトライン・オートモティブ(従業員数1,000人強)を自動車部品大手の独コンチネンタルに売却することで昨年10月に合意。電子機器製造受託サービス(EMS)子会社カテック(Katek)は投資会社プライムプラスへと譲渡した。

衛星アンテナ事業の今後の取り扱いは未定。

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