フォルクスワーゲン(VW)の高級車子会社アウディが生産シフトを削減する。需要減少に対応するためで、インゴルシュタット本社工場の一部の生産ラインを対象に夜間の操業を停止する。広報担当者の確認を得た情報として独メディアが報じた。
削減対象となるのは中型車「A4」と「A5」を手がける第1組み立てライン。これまで午前、午後、夜間の3部体制で行ってきた生産を5月1日から午前と午後の2部体制へと改める。この措置により千万ユーロのケタ台のコストを圧縮する意向だ。
夜間シフト勤務には30%の割増賃金が支給される。このため、該当する従業員は収入が大きく落ち込む見通し。同組み立てラインで働く450人と周辺分野の従業員がしわ寄せを受ける。同社はこの問題について各従業員と話し合いを行う意向だ。