独自動車部品大手のマーレは9日、独駆動技術エンジニアリング会社のZGツァーンレーダー・アンド・ゲトリーベ(ミュンヘン)を買収すると発表した。歯車機構の高い技術を持つ同社の知見を取り込み、パワートレインの統合システム分野における競争力を強化する。取引額は非公開。
パワートレイン統合システムは電気自動車(EV)やハイブリッド車(HV)開発の核となるもの。複数の駆動装置を一体化してシステムを小型化することで、様々な車両タイプに柔軟に対応するとともにエネルギー効率の向上と低コスト化を図ることができる。今回の買収によりマーレは、顧客に対しトランスミッション設計を含めたパワートレイン統合システムのソリューションを一括して提供することが可能となる。
ZGは2008年、ミュンヘン工科大学のスピンオフ企業として設立された。従業員は約40人。