独自動車大手と部品大手、自動運転で協力も=独『マネージャーマガジン』誌

独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)、BMW、ダイムラー、独自動車部品大手のボッシュ、コンチネンタル、ZFフリードリヒスハーフェンが自動運転分野における協力の可能性を模索しているもようだ。独経済誌『マネージャーマガジン』が23日報じた。同誌によると、アライアンスはさらなるメーカーや技術会社の参加も歓迎する意向という。

21日には、独経済紙『ハンデルスブラット』がBMWとダイムラーが自動運転を中心とする包括的な提携について協議していると報じていたが、自動運転をめぐる協力関係はより大規模になる可能性が出てきた。

『マネージャーマガジン』誌によると、アライアンスに関する協議は、VWのヘルベルト・ディース社長とBMWのクラウス・フレーリッヒ開発担当取締役が主導しているもよう。3月までにアライアンスを結成するかを決定する方針で、それまでに基盤となる技術や役割分担などを協議していく意向という。また、協議に参加する企業はそれまでの間、自動運転分野で新たな提携を締結しないことで合意している。

独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、ドイツの自動車メーカーは、今後2~3年以内の市場投入を計画している第1世代だけではなく、その後に続く世代も考慮すると、自動運転をめぐる巨額の開発費が深刻な問題に発展する恐れがあると認識している。また、将来の自動運転の標準化を視野に入れた場合、戦略的な提携や包括的な開発ネットワークが重要な成功要素になると見ているという。

BMWは2021年に高速道路での自動運転が可能な「iネクスト」を市場投入する予定。これに対し、ダイムラーとボッシュは次世代の「Sクラス」に「レベル3」の自動運転機能を搭載することを計画している。

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