独自動車大手のBMWグループはこのほど、ドイツのディンゴルフィング工場で電気駆動装置の製造に携わる従業員を現在の600人から今後数年で2,000人に増員すると発表した。同工場では、車載充電池や電気モーターを生産しており、世界にあるBMWグループの工場にも出荷している。2020年からは第5世代となる電気駆動装置の生産を開始する予定。また、2021年からは同工場では初の電気自動車となる「iネクスト」の生産を開始する。
ディンゴルフィング工場は、BMWグループにとって欧州最大の工場で、2018年は約33万台を生産した。このうち、BMW「5シリーズ」と「7シリーズ」のプラグインハイブリッド車は約3万台で、全体の約9%を占めた。従業員数は約1万8,000人。
2021年から生産を開始する「iネクスト」は、内燃エンジン車、プラグインハイブリッド車、純粋な電気自動車を同じラインで組み立てることができる柔軟で効率的な生産ラインを活用する。ディンゴルフィング工場は、上級モデルの中核工場に位置づけられている。