ボルボ・カーズがMHVシステム導入、電動化戦略の一環

スウェーデンの乗用車大手ボルボ・カーズは2月22日、ハイブリッド(HV)パワートレインを拡充する計画を明らかにした。SUV「XC90」と「XC60」にマイルドハイブリッド(MHV)システムを追加するほか、プラグインハイブリッド(PHV)エンジンの「T8ツインエンジン」と「T6ツインエンジン」をアップグレードして搭載モデルを拡大する。同社では一連の計画を通じてPHVの生産比率を25%まで引き上げるとともに、エンジン車を段階的にMHVに変えることで2020年代半ばまでに全モデルの電動化を達成する戦略を描く。

MHVシステムは今後数カ月以内に「XC90」と「XC60」のディーゼルとガソリンモデルに導入する。同システムはブレーキ・バイ・ワイヤ式のエネルギー回収システムを既存のエンジンに組み合わせており、最大15%の燃費向上と排出量削減を実現している。

MHVモデルは車名に「B」を付けて展開する。「XC90」にはガソリンおよびディーゼルエンジンベースの「B5」と、ガソリンエンジンベースの「B6」を用意。「XC60」は「B5」と「B6」に加え、ディーゼルエンジンベースの「B4」をラインアップする。

「T8」ならびに「T6ツインエンジン」は新しいバッテリーとブレーキ・バイ・ワイヤによる高性能の充電システムを備えており、どちらも航続距離が15%拡大している。「T8」は「90シリーズ」と「60シリーズ」の全モデルに、「T6」は「V60エステート」と「S60セダン」に搭載する。

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