独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)傘下のスウェーデン商用車大手スカニアは2月26日、タイ・バンコク近郊に建設した工場で生産を開始したと発表した。東南アジア事業を強化する戦略の一環で、トラックとバスのシャシの組み立てや、トラックのキャブの製造を行う。投資額は8億バーツ(約2,300万ユーロ)で、スカニアにとり欧州や中南米以外では過去最大の設備投資となる。
工場はバンコク近郊のサムットプラーカーン県のバンコク・フリートレードゾーン工業団地に建設された。施設面積は3万3,900平方メートルで、現地法人のスカニア・タイが運営する。同社はスカニアの各部門(生産・調達、研究開発、購買、販売・マーケティング)のスタッフからなる部門横断型の組織を特徴とする。
スカニア・タイのサンデル社長は「新工場の稼働を通じ、ASEAN(東南アジア諸国連合)における成長と事業拡大を図る。また、生産の現地化により顧客の要望に迅速に対応できるようになる」と述べた。