三菱電機がチェコに新工場、電動車用駆動部品を生産

三菱電機は6日、チェコに新工場を建設すると発表した。欧州での需要拡大が見込まれる電動車用モーター・インバーターの生産体制拡充が目的。自動車電装品製造の現地子会社、三菱エレクトリック・オートモティーブ・チェコ(MEAC)がプラハ近郊のスラニーで運営する拠点内に設置する。

新工場は床面積が約9,800平方メートルで、48ボルト電源のハイブリッド車(HV)用のスターター・ジェネレーター(ISG)システムなどを生産する。投資額は約12億円。2020年4月の稼働開始を予定する。

電気自動車(EV)やHVなどの電動車は世界的な普及が予想されることから、三菱電機はパワーエレクトロニクスや車載制御、モーター巻き線の独自技術を活かした製品を開発・生産し、自動車機器事業のさらなる拡大を目指す方針だ。

MEACは2000年の設立で、資本金は3億5,000万コルナ(約1,370万ユーロ)。420人超を雇用し、ISGモーター、オルタネーター、スターター、電動パワーステアリングモーターの制御装置の生産・販売を行っている。

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