日産、英工場で「インフィニティ」生産も中止

日産自動車は12日、英サンダーランド工場での高級車「インフィニティ」生産を打ち切ると発表した。日産は同工場でスポーツ用多目的車(SUV)「エクストレイル」の次期モデルを生産する計画を撤回したばかりで、地元にとってさらなる打撃となる。

生産を中止するのはセダン「Q30」とSUV「QX30」の2モデル。2019年半ばに生産を終了する。

日産は2月初め、英国がEUと合意なしで離脱する可能性が高まり、不透明な状況が続く中で、将来の計画を立てにくくなっていることなどから、エクストレイルの次期モデル生産をサンダーランド工場から九州工場に切り替えると発表していた。インフィニティについては、西欧市場でドイツの高級車に苦戦し、販売が落ち込んでいることもあって、生産中止を決めた。西欧での販売からも撤退し、今後は北米、中国に力を入れる。

サンダーランド工場では15年からインフィニティを生産してきた。18年の生産台数は約1万2,000台で、予定していた6万台を大きく下回った。

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