ドイツ連邦統計局が12月28日発表した同月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.7%増となり、上げ幅(インフレ率)は8カ月ぶりに1%台へと縮小した。インフレ率の低下は2カ月連続。直近のピークである10月は2.5%に上っていた。最大の押上げ要因であるエネルギーの上げ幅が前月の9.3%から4.8%へと狭まったことが反映された格好だ。食料品も同1.4%から1.0%へと低下し、インフレ率を押し下げた。物価に占める比重が52%に上るサービスは横ばいの1.5%だった。
消費者物価は前月比では0.1%上昇した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.7%、前月比が0.3%だった。
統計局は今回、2018年の平均インフレ率がドイツ基準とEU基準でともに推定1.9%に上ったことを明らかにした。17年はドイツ基準が1.8%、EU基準が1.7%だった。