デリバリー・ヒーロー―独事業を競合に売却―

出前注文仲介サイトを運営するスタートアップ企業、デリバリー・ヒーロー(ベルリン)は12月21日、ドイツ本国の事業を蘭競合テイクアウェイ・コムに売却することで合意したと発表した。デリバリー・ヒーローは世界39カ国に進出しており、売却益を事業の拡大に充てる考えだ。

ドイツで展開する「リーファーヘルト」「ピッツァ・デーエー」「フードラ」の3ブランドを9億3,000万ユーロで売却する。取引は現金と株式を組み合わせて実施。デリバリー・ヒーローは現金5億800万ユーロと、テイクアウェイ株およそ18%(4億2,200万ユーロ)を取得し、テイクアウェイの第二位株主となる。今年上半期の取引完了を見込む。

デリバリー・ヒーローのニコラス・エストベルク社長は「ドイツ事業の売却にも関わらず、わが社は2019年の売り上げ目標を達成できるどころか、これを上回る。同時にテイクアウェイの株式を取得し、手元資金も大幅に増える」と述べ、今回の取引はメリットが大きいとの認識を示した。市場もこの見解を共有しており、両社の株価は急騰した。

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