ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した昨年11月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.9%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。欧州連合(EU)の排ガステスト方式変更に伴う自動車業界の混乱や一部の州の飛び石連休に伴い休暇取得が多かったことが響いた格好だ。
部門別ではエネルギー業の減少幅が最も大きく3.1%に達した。同業界がマイナスとなるのは3カ月連続。製造業と建設業もそれぞれ1.8%、1.7%落ち込んだ。製造業の内訳は消費財が4.1%減、投資財が1.8%減、中間財が1.0%減だった。
特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、10~11月の鉱工業生産は前期の8~9月を実質1.8%下回った。エネルギー業が6.2%減少。製造業と建設業も各1.5%、0.9%下落した。