シュコダ自、本拠地の住環境改善を目的に基金設置

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は12日、本拠地であるボヘミア州の魅力を高める目的で7億5,000万コルナ(3,000万ユーロ)の基金を設置したと発表した。具体的には今後3年間、住宅や保健・医療機関の整備・維持、文化・教育活動を支援する。

シュコダ自は本社のあるムラダー・ボレスラフ市の当局と住民増加に向けた措置を検討するほか、一般市民の意見を聞いて支援する計画を決定する方針だ。

シュコダ自は国内の3工場で3万人を雇用する。平均税込み賃金は4万557コルナ(20万3,000円)で、全国平均より3割多い。しかし、製造業における恒常的な人手不足は同社にとっても重荷で、外国からも従業員を募っている。

長年、同市に住む人の間には、外国人労働者向けの見栄えのしない建物が急速に増えているという批判もある。住民からはほかに、治安や交通の便の改善、余暇の過ごせる場所の整備などの要望が出ている。

ムラダー・ボレスラフは首都プラハから約50キロメートルに位置する。小さな旧市街があるが、観光地にはなっていない。(1CZK=4.96JPY)

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