独電機大手シーメンスの率いる企業連合が、ロシアから高速鉄道幹線整備を受注した。チェリヤビンスクとエカテリンブルグを結ぶ220キロメートル区間を新設するもので、2021年着工、25年完工の予定。投資額は3,000億ルーブル(39億8,500万ユーロ)を超える。
企業連合は15日、政府系のロシア直接投資基金(RDIF)およびプロジェクトを運営するウラルスカヤ・スコルスカヤ・コンパニヤ(USK)と合意書に調印した。幹線は複線で、チェリヤビンスク・バランディノ空港、スネジンスク、シセルチ、エカテリンブルグ・コルツォヴォ空港の4駅を設ける。走行時速は最高300キロメートルに上る。
企業連合にはシーメンスのほか、ドイツ鉄道、ドイツ銀行、墺ストラバグ、独ガウフ、独フォスロー、墺カプシュなどが参加する。
一方、USKにはチェリヤビンスク当局、地域開発会社KRSU、エカテリンブルグを擁するスヴェドロフスク州当局、投資会社RVMキャピタル、マグニトゴルスク製鉄(MMK)、チェリヤビンスク鋼管(ChTPZ)、ロシア銅会社(RMK)が参加している。(1RUB=1.67JPY)