英自動車工業会(SMMT)は3月28日、同国の2019年2月の乗用車生産が12万3,203台となり、前年同月に比べ15.3%減少したと発表した。生産台数の減少は9カ月連続。国内および欧州主要市場における需要減退や、アジア向け輸出の減少が響いた。1~2月の累計は、前年同期比16.8%減の24万3,852台となっている。
2月の乗用車生産の内訳は、国内向けが前年同月比11.0%減の2万5,218台、輸出も16.4%減の9万7,985台と、2ケタの減少だった。主要輸出先では、中国向けが55.6%減少したほか、米国向けは2.8%減、英国の最大の輸出先である欧州連合(EU)向けは14.9%減少した。輸出は英国乗用車生産の約80%を占めており、うち、EU向けが半分以上を占めている。
■ 商用車生産、53.5%増加
2月の商用車生産は、前年同月比53.5%増の9,233台と大幅に増加した。内訳は、国内向けが57.3%増の2862台、輸出向けも51.9%増の6,371台と、いずれも好調だった。モデルチェンジを前にした市場刺激策が背景にある。なお、SMMTでは、2019年第2四半期には、新モデルの生産ラインの立ち上げに伴い、生産台数が減少すると予想している。
■ エンジン生産、7.0%減少
2月のエンジン生産は、前年同月比7.0%減の23万5,595基と低迷している。国内向けが17.5%減の7万9,172基と大きく落ち込んでいる。輸出向けは0.6%減の15万6,432基だった。1~2月の累計も前年同期比8.3%減の47万7,322基にとどまった。