スペインの自動車内装部品大手グルーポ・アントリンが4日発表した2018年通期の売上高は54億2,500万ユーロとなり、前年同期から0.6%増加した。営業利益(EBITDA)は3億5,600万ユーロ。同期の業績は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)、EUの新排ガス検査方式(WLTP)導入に伴う混乱、世界的な貿易摩擦が影響した。
売上高を事業別にみると、オーバーヘッド事業が20億6,100万ユーロ、ドア・ハードトリム事業は18億8,600万ユーロで、コックピット・コンソール事業は3%増の11億2,600万ユーロ、照明事業は8%増の3億4,900万ユーロに拡大した。
地域別では、欧州が27億3,400万ユーロ、NAFTA(北米自由貿易協定圏)が19億4,600万ユーロ。メルコスール(南米南部共同市場)は2%増の9,000万ユーロで、アジア・太平洋は中国(31%)がけん引して21%増の6億1,800万ユーロに拡大した。
同社はまた、メキシコシティ北郊のクアウティトランに新工場を設置する計画を明らかにした。100人以上を雇用し、米自動車大手フォードが現地で製造する電気自動車(EV)向けにドアパネルとインストルメント・パネルを生産する。