ユーロ圏の19年予想成長率、IMFが1.3%に下方修正

国際通貨基金(IMF)は9日に発表した最新の世界経済見通しで、世界全体の19年の予想成長率を3.3%とし、前回(1月)から0.2ポイント下方修正した。米中の貿易戦争などが要因で、ユーロ圏は前回から0.3ポイント引き下げ、1.3%とした。

IMFはユーロ圏について、米中貿易摩擦のほか英国のEU離脱をめぐる混迷、EUで乗用車の新たな排ガス試験が導入されたことでドイツの新車販売が落ち込んでいることや、イタリアの財政不安再燃などを懸念材料に挙げた。20年の予想成長率は1.5%で、0.2ポイント下方修正した。

ユーロ圏の主要国の19年の予想成長率はドイツが0.8%、フランスが1.3%、イタリアが0.1%、スペインが2.1%。ドイツとイタリアは0.5ポイント、フランスは0.2ポイント、スペインは0.1ポイント下方修正された。

EUの19年の予想成長率は1.6%。英国は1.2%で、前回から0.3ポイント引き下げられた。

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