石油化学OMVペトロム、画期的な燃料生産プラントが稼働開始

オーストリア石油大手OMVのルーマニア子会社OMVペトロムは15日、国内中南部プロイェシュティのペトロブラジ精製所で最新技術を導入したガソリン・ディーゼル燃料の生産プラントが稼働を開始したと発表した。粘度の低い軽質油からもガソリンとディーゼルの双方の生産が可能となる。このような生産施設は世界初。投資額は約6,500万ユーロに上る。

新プラントは2017年に着工した。石油化学・精製分野の技術プロバイダー、仏アクセンスが開発した精製プロセス「ポリフュエル」を採用している。年産量は5万トン。同精製所の製品多様化への貢献が期待される。

ペトロブラジ精製所は年間で450万トンの処理能力を持つルーマニア有数の石油化学施設。OMVペトロムは2005年から18年にかけて施設の刷新、拡張、環境対策などに約16億ユーロを投資した。

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