4月のユーロ圏インフレ率は1.7%、10月以来の高水準に

EU統計局ユーロスタットが3日発表したユーロ圏の4月のインフレ率(速報値)は前年同月比1.7%となり、前月の1.4%から0.3ポイント上昇した。エネルギー、サービスが値上がりし、2018年10月以来の高水準となった。

分野別の上昇率は食品・アルコール・たばこが1.5%、エネルギーが5.4%、工業製品が0.2%、サービスが1.9%。エネルギーと工業製品は0.1ポイント、サービスは0.8%の幅で前月を上回った。

ECBが金融政策決定で重視する基礎インフレ率(価格変動が激しいエネルギー、食品・アルコール・たばこを除いたインフレ率)も1.2%と、前月から0.4%拡大した。

ただ、4月の物価上昇はイースター(復活祭)休暇が重なり、一部のサービス、製品が値上がりしたという特別要因に支えられた面もあり、エコノミストらの間では反動で5月はインフレ率が縮小するとの見方も出ている。

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