ギリシャの通信機器・ソフトウエア開発会社MLSイノベーションがブルガリアのスマートフォン市場に参入する。初投入する機種「MLS レンジ 4G」は音声認識と人工知能(AI)技術を統合したソフト「MAIC」を搭載し、ブルガリア語での音声アシスト機能を備える。母国語での音声コマンドが可能なブルガリア初のスマートフォンとして売り込んでいく。
「MLS レンジ 4G」はディスプレイサイズが5.5インチで、13メガピクセルのリアカメラと3.2メガピクセルのフロントカメラを搭載する。認証用指紋センサーを搭載したタイプもある。ブルガリア移動通信第3位のテレノールの顧客には4月初めに販売を開始したほか、他の通信業者とも提携交渉を進めている。現地販売代理店イノヴォBGを通して本格的に事業展開する。
MLSは1989年設立のソフト開発会社で、2016年にスマートフォン事業に参入した。キプロスとセルビアにも進出し、ブルガリアは3番目の海外市場となる。18年の売上高は2,090万ユーロ、営業利益は530万ユーロだった。